野田線改め…

…確か年明けの頃に『東武野田線初撮影を果たしたので後日記事に…』とか別記事でぬかしていた記憶があったようななかったような…。サーバーに写真だけアップロードしておいてすっかり放置してました(大汗)。

その昔、6年間地元ご近所民として毎日の足となっていた東武野田線でしたが、その頃は3000系・5000系といった『つりかけ駆動電車』が遅いわりには凄まじい爆音を響かせて走り回る時代で、近隣の常磐線ともども主要路線で使い古された車両が回されてくるわりと残念なイメージの路線でした。

その頃カメラを持っていなかった事もありますが、頻繁に利用していたわりには全く撮影機会は無く当時の写真はおそらく一枚たりとも持っていないと思います。

そういえば一時期、2080系という変り種がいましたね…。地下鉄日比谷線直通車の2000系が当時の新型20000系に押し出され、その中間車のみを種車に改造され野田線にやって来ました。顔が新型20000系に似たデザインで登場して、野田線に新車が!…と一瞬思わされるインパクトがあり最初は期待していましたが、実際乗車する機会になって驚いた事が…『冷房ねーじゃんか…orz』。

東武野田線では3000系は『3ドア18m車体冷房なし』、5000系は『4ドア20m車体冷房車』という単純なイメージでしたが、とにかく夏に3000系が来ようものならみんなでハズレと嘆く日常…(笑)。そこに『新星2080系』が颯爽と(?)登場したものの新車っぽい顔の『ちょいイケメン』ぶりを根底から裏切る『冷房なし』という残酷な罠…(笑)。かなり評判は悪かったような気がします…。そんな事もあってか改造後わずか数年とひどく短命で終わってしまい、単なるマニア的においしい電車となってしまった感じがします…。

当時『非冷房車』と言うのはわりと普通の存在で、国鉄(JR)・私鉄とも全国的にサービスアップを図るべく『冷房車化改造工事』が進められていた時代でもありました。その頃『○○電鉄の冷房化率○○%』という言葉をよく耳にしていました。冷房化率が100%に近づくにつれ、関係ない路線でも何故か期待が膨らんだ記憶があります。

今では『冷房』どころか『空調』が当然の時代、冬でも車内が暑ければ冷房かかりますからね(笑)。

ところで野田線を使わなくなってから随分と時間が流れ、いつの間にか3000系と5000系はまたしても主要路線のお下がり8000系に押し出されひとまず近代化された感じになってましたが、ここへ来て突然の新型60000系導入というニュースを知りとても衝撃を受けました。野田線史上初の大快挙でしょうね(笑)。

加えて主要路線から10030系を帯の色まで変えて持ち込んで…。ここへ来ていよいよ8000系の淘汰に力を入れるようで…。全部新型で置き換えるわけではないあたり若干の謎はありますが、それはそれで野田線らしい一面かなと…(笑)。

さあ…いつものようにひどい長話になってしまいましたが、いい加減に野田線初撮影の写真を紹介していこうかと思います。

撮影時期は2014年1月2日。新年早々のモノですがすっかり放置で遅くなりました…。

 

東武鉄道野田線8000系電車tob8000_02_tob8000_09_tob8000_03_撮影地 : 東武野田線 高柳駅付近tob8000_04_撮影地 : 東武野田線 逆井駅~高柳駅tob8000_06_ tob8000_05_撮影地 : 東武野田線 高柳駅~逆井駅

高柳駅付近は以前、千葉県東葛飾郡沼南町でしたが現在は柏市に編入合併されました。複線化・高架化が地味に進んでいる野田線の中で単線区間が残るエリアでもあります。それもあってわりと以前のイメージを残した風景がまだあるように感じられました。

その高柳駅周辺も近隣の林を切り開き車両留置線が設置されてたり宅地開発が進められていたりと、いつの間にか大きな変貌を遂げようとしているのに驚きました。

tob8000_08_撮影地 : 東武野田線 新柏駅~柏駅tob8000_01_撮影地 : 東武野田線 柏駅~新柏駅

このあたりはもともと住宅地でしたから特に大きな変化はありませんが昔は単線だったんですよ。柏駅付近の旧水戸街道の立体交差も昔は踏切でした。このあたりは個人的にわりと馴染みが深いエリアでした。

 

東武鉄道野田線10030系電車tob10030_03_tob10030_04_撮影地 : 東武野田線 高柳駅tob10030_02_撮影地 : 東武野田線 新柏駅~柏駅tob10030_01_撮影地 : 東武野田線 逆井駅~高柳駅(高柳駅付近)

 

この時は主に高柳駅付近での撮影が多かった事もあって、ちょっとおまけで高柳駅の撮影もしてました。久しぶりに訪れたこの駅を観て懐かしかったというだけですが。

東武鉄道野田線 高柳駅 (2014年1月2日撮影)takayanagi_01_takayanagi_02_takayanagi_03_

駅舎は昔のままだな…と言うのが正直な印象でした。最近こういう感じの駅を見る事がなかったせいか新鮮な感じにも思えました。わりと馴染みのある地域のはずなんですけどね。

写真の奥のほうに送電線の鉄塔がたくさん見えますが、僕の古い記憶ではもともと駅の向こう側は林でした。それがすっかり消えてなくなりこのような状況に…。以前の高柳駅はもっと秘境駅のような雰囲気だったと思いますが、久しぶりに訪れたこの時は駅の向こう側で宅地開発が進行中でした。駅自体も橋上駅舎化するのでしょうか…あからさまに大掛かりな改良工事の雰囲気でした。

以前から確かに何も無い所でしたがここから電車に乗ればそんなに時間を掛けず柏の常磐線や船橋の総武本線にアクセスできる立地でもあります。列車本数も充実していると思いますから結構便利なはずだと思います。そういう意味ではこれまで開発がされてなかった事の方が不思議だったと言うことでしょうか…。

 

この4月から東武野田線に『東武アーバンパークライン』という愛称名が付けられロゴマークまで制定されるそうです。それまでの東武野田線を知る身としては驚きの変貌ぶりですが、今まででは考えられなかった新車導入や愛称名付与、以前から地味に進む複線化・高架化、東武鉄道による清水公園駅前での宅地開発計画も発表され…。

何と言うか…近年わりと似たような動きがちょいちょいあるなと感じますが、主要軸となる事業に注力してそうでないところはどちらかと言うとおまけのような扱いだったものが、実はそのおまけと思っていたところにこそお宝が…チャンスが眠っているという事に着目したかのような…。

そうなったらおまけの扱いではなくきちんと投資して育てて行く姿勢になるという一例なんだなと、この『アーバンパークライン』一連の動きに感じるものがありました。

高柳駅を見ただけでそこまで思うほど想像力豊かではないですが…(笑)

 

そういえば、我がこどもの国線沿線もある意味似たようなトコかも知れませんね。以前はなんもない所だったと聞いた事があります…。

 

 

 

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