心臓破りの坂に挑む

東急5000系や東武50050系のような最新世代の電車なら割と静かに軽々と100km/hオーバーまで加速して登り切ってしまう宮前平駅〜鷺沼駅にある長い急坂。そんななか一番活躍の長いものであればすでに40年を超える首都圏有数の古参車両である東急8500系は、けたたましいモーター音…と言うか猛烈な爆音を轟かせ『心臓破りの坂』に挑む…。

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東武鉄道50050系image撮影地 : 東急田園都市線   宮前平駅〜鷺沼駅   <2016年5月28日>

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東急田園都市線を行き交う電車のなかでも東急8500系、そしてそれと同等の走行装置を持つ東急8590系の2車種だけはそこそこ遠くからでも『8500来たか!』とわかるくらい爆音が轟いてきます。

田園都市線は起伏の変化が激しい路線でもあり、すぐ近くを並走する国道246号線とともに勾配の連続で平坦なところを走ってるイメージはあまりありません。

なかでも宮前平駅~鷺沼駅と市が尾駅~藤が丘駅は長い急勾配『心臓破りの坂』(誰もそうは呼んでません…)が存在する区間で、パワーユニットにインバータ制御された交流モーターを搭載する最新世代クラスの電車であれば、それなりに静かでかつ長い急勾配をものともせず110km/hまで軽々と加速して行く軽快な俊足ぶりを披露してくれますが…、8500系はそうも行かずパワー全開の直流モーターが雄たけびをあげるかのごとく猛烈な爆音を轟かせ『心臓破りの坂』に挑むも、運転席のスピードメータを覗いてみると100km/hあたりの速度を維持するのが精一杯な様子でそれどころか坂を登るにつれてジリジリと速度が落ちてゆくようにも見える事があります。

なんというか…『8500系がんばれーーー!!!』って言う印象の走りを披露してくれます。

これまで40年以上の長きに渡り田園都市線の顔として活躍してきた8500系もいよいよ2017年度からの新型車両投入が公式発表された事で、カウントダウンタイマーの設置工事が始まった的な動きが感じられるようになって来ましたが、そのタイマーがカウントダウンを始め…そしていつかやって来るゼロになる瞬間まで、『田園都市線といえばこの電車!』な8500系の記録を続けて行きたいと思っています。

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京急みたいな右へ左へ向きを変え凄まじい加速であっという間にトップスピードまで持っていかれるような刺激的な高速運転ではないですが、東急田園都市線…時と場所にもよりますが驚くほど攻めの走りを披露してくれる時があるんです。

是非、渋谷から中央林間までじっくりと運転席の後ろに貼り付いてその走りを堪能してみてください。いろんな車種を乗り比べてみても面白いと思います。特に8500・8590系とそれ以外…の比較が面白いかな…。東急5000系と東武50050系の走りは軽快感ピカイチですが東急8500系は…。

8500系の運転席の後ろに貼り付いて『心臓破りの坂』に挑むその時、是非心のなかで『がんばれーーー!!!』と応援してあげてください(笑)

 

 

心臓破りの坂に挑む” への2件のコメント

  1. ズーム流しカッコよいですね。
    8500コレクションになりますね。

  2. なすのよいちさん

    おはようございます^_^
    ここは流すとなかなかダイナミックな画になるのでお気に入りのポイントでもあります^_^
    ズーム流しの練習をやり始めたのが一番近所の田園都市線だったこともあり、最初はさほど気にも留めてなかった8500系も撮影を山ほど積み上げるうちに今ではお気に入りになってしまいました^_^

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