JR第一世代特急車両の競演

1987年4月以降、日本国有鉄道が消滅しJR各社へと分割民営化されたなか、JR東日本では新生JRのイメージリーダーとなるJR第一世代特急車両の登場が相次ぎました。その先陣を切ったのが常磐線特急『スーパーひたち』用651系、そしてその後東海道本線特急『スーパービュー踊り子』251系・初代成田エクスプレス253系…と続いてゆきました。

早いものでJR誕生から来年4月で30年になり、その間に車両も駅もサービスも…あらゆるものが進化を遂げ、当時新生JRの牽引役として活躍したそれらのスター特急たちもすっかり歳をとってしまい、ほぼ姿を消したものもいれば第一線を退き臨時列車用に転身したり他線の特急列車として再出発したりと様々な道を歩んでいる現状で今でも活躍を続けている事に、うれしさを感じる気持ちとその反面若干の寂しさを感じることもあります。


JR東日本651系『急行ぶらり横浜・鎌倉』・251系『スーパービュー踊り子』651_03_651_05_651_06_撮影地 : 東海道本線 戸塚駅~横浜駅(保土ヶ谷駅付近) <2016年7月16日>

それぞれ投入されるべき路線のための専用設計でデビューし、長年その路線のためだけに活躍を続けて来ましたが、先に行われた常磐線特急の世代交代によって651系は常磐線特急から引退し高崎線特急に転身したものもあれば、写真の編成のように常磐線にそのままの姿で残留し臨時列車専用になったり、廃車になったものもいたり…、リゾートトレインに転身したりと様々な道を歩むようになりました。

それにより登場当時では想像もつかなかった同じ路線…東海道本線での競演をこのような形で見れるようになったのは非常に興味深いところです。


実はこの撮影の2週間前、最初はここへ651系『急行ぶらり横浜・鎌倉』を撮ろうかなと何となくやって来て待ち構えていました。するとターゲットの651系に若干遅れて…というよりほぼ並んで251系『スーパービュー踊り子』がやって来るのが見えて驚きました。ただその時は撮影に失敗しガッカリしてしまいましたが、よく調べてみるとどちらの列車も横浜駅に同時刻の着発となってました。

…これはまた狙えるかも…と確信しその1週間後にもチャレンジしに来ましたが、その時はダイヤが乱れていたためそれぞれ全く違うタイミングでの登場でした。

そしてさらに1週間後となる7月16日、この時はダイヤ乱れなしの状況に期待して待ち構えていると、見事2週間前のフォーメーションをそのまま再現し両車が現れ迫ってきました。どうやらこの写真のフォーメーションでほぼ通常ダイヤと捉えていいようです。


実はこの直前の1~2分前に両車の間にある横須賀線下りの線路を成田エクスプレスが下ってゆきました。もう少しタイミング良ければ…成田エクスプレスがE259系じゃなくってかつての253系なら…。面白そうでしたがそうはうまく行きませんね。やはり…。

 

 

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