寝台特急『あけぼの』

2014年3月14日に上野と青森をそれぞれ出発した列車を最後に定期列車から引退、臨時列車化され事実上ほぼ廃止となった寝台特急『あけぼの』。寝台列車はずっと以前に一度だけ北海道へ行った時、往路『北斗星』と復路『エルム』に乗車しただけでほとんど経験ありません。結局『あけぼの』にも乗る機会は全く無く、最後の最後に観に行くのが精一杯な感じとなってしまいました。

 

寝台特急『あけぼの』akebono_04_撮影地 : 東北本線 赤羽駅   撮影時期 :2014年3月12日

青森行きが上野駅を出発し十数分ほどで赤羽駅に到達、向こうのホームで通勤電車を待つ大勢の人達の目の前を堂々とブルートレインが通過してゆくシーンです。この駅を過ぎると荒川を渡り東京とはお別れです。

引退直前のラストスパートを追った記録の中で一番決まったと思える一枚となりました。ここ最近で5回ほど流し撮りのチャレンジに出向きましたが、やっとの思いでここまで仕上がりました。個人的には納得の行く記録として残り良かったと思います。

 

akebono_02_akebono_51_akebono_52_akebono_53_akebono_54_akebono_03_撮影地 : 東北本線 尾久駅~赤羽駅

6枚とも同じ踏切で、1~5枚目は2014年3月3日、6枚目は2014年3月8日に撮影したものです。夜行列車らしく夜をゆく姿を記録したいと思いこの場所を選びました。お別れ乗車の人達が殺到し賑わっているという話は聞いていましたが、確かに通過してゆく列車を外から眺めているだけでもその様子を感じる事が出来ました。

写真の仕上がりといえば…最初のトライでしくじったな…と思い、リベンジを果たすつもりで2度目のトライを試みましたが、残念ながら結局キリッと決まらずパッとしない仕上がりに…。それでもラストスパートを追った記録のひとつとしてあえて掲載を決めました。雰囲気だけでも感じられればいいかなと…。

 

akebono_05_akebono_05a_撮影地 : 高崎線 北上尾駅   撮影時期 : 2014年3月14日

定期列車として営業運転最終日の姿です。上野駅や大宮駅で驚くほど多くの人達に見送られた『あけぼの』は、この駅でも多くのファンに見送られながらあっという間に通過して夜の闇に消えてゆきました。

 

ここからはおまけで以前撮影していた『あけぼの』の写真をいくつか紹介させて頂こうと思います。すべて2010年の撮影となります。

akebono_11_akebono_12_akebono_13_akebono_56_ akebono_55_akebono_14_撮影地 : 東北本線 上野駅   撮影時期 :2010年2月20日

ちょうどその頃は寝台特急『北陸』と急行『能登』廃止直前で、上野駅がファンで賑わっていた頃でした。これはその時一緒に撮影していたものです。当時牽引機にEF64-37も充当されていたようですが今思えば偶然残った貴重な写真になりました。

akebono_15_撮影地 : 東北本線 赤羽駅~尾久駅   撮影時期 : 2010年3月13日

『北陸』・『能登』がラストランを終えた直後でダイヤ改正当日早朝の記録です。

akebono_16_撮影地 : 高崎線 吹上駅~北鴻巣駅   撮影時期 : 2010年8月18日

この時はいわゆる『まけぼの』でした(笑)。改めて記録を確認したら午前9時40分頃の通過でした。詳しいダイヤは知りませんがおそらく3時間半から4時間位の遅れでしょうか…。もともと都心付近や大宮付近で撮影しようと思いながら、いつやって来るか全く不透明な中なにげなくジリジリと沿線を下り続けてしまった結果、こんな所までやって来てしまった…という感じでした。

akebono_17_撮影地 : 東北本線 赤羽駅~尾久駅   撮影時期 : 2010年10月3日

akebono_18_akebono_19_akebono_20_撮影地 : 尾久車両センター付近   撮影時期 : 2010年10月3日

 

撮影日程からみて『あけぼの』を撮影した手持ちの記録はおそらくこれで全部だったと思います。撮影当日のその他のカットも一応ありますがその中から主なものを抜粋して掲載させて頂きました。

寝台列車を利用する機会も実際目にする機会もほとんどない中で、少ないながらもこれだけ『あけぼの』の記録が残っていた事に驚きもありました。

これで寝台列車は『北斗星』・『カシオペア』・『サンライズエクスプレス』だけになってしまいましたが、幸い行こうと思えば観に行ける距離に居ますし、走ってくれているうちに少しづつ記録の機会をつくれればと思います。

 

 

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