轟音とともに…

1997年3月の秋田新幹線開業以来17年走り続けて来たE3系新幹線『こまち』。2014年3月14日のこまち45号秋田行きでいよいよ最後の運転となりました。その最後となる『E3系こまち』を小山駅で見送って来ました。

 

JR東日本E3系0番台(R編成) 秋田新幹線『こまち45号』e3r_03_撮影地 : 東北新幹線 小山駅   撮影時期 : 2014年3月14日

実際に乗車したのは何年も前の事で2回だけ。しかも東京から仙台まで…。頻繁に新幹線撮影を始めるようになったのはここ2年くらい…。そういう事もあって全開走行する『こまち』を車外からしかも近くで観る機会は最近までありませんでした。

駅を通過してゆく様々な種類の新幹線車両を眺めているうちに、いつからか何故そう思うようになったかはわからないですが、このE3系『こまち』だけ接近時にフルパワーで加速しているような凄まじいモーター音を轟かせている事に気付きました。毎回小山駅で『E3系こまち』を狙っていると、その瞬間を目前にするたびに緊張感が増していくせいでしょうか…。他の車両でも走行条件は変わらないはずですが、何故か『E3系こまち』だけ轟音が気になります。

闇の中から轟音とともに近づいて、小さいボディーが猛烈な勢いであっという間に通過してゆく…。他の新幹線車両と比べても一番気合いの入った走りである事を、小さくても『新幹線』である事を猛烈に主張しているかのような…。

見送りといってもわずか一瞬の出来事。その最後の瞬間はいつもの流し撮りで挑みました。引退の日に全開走行で駅を通過してゆく姿を観れた事、あの轟音が聞けた事、良かったなと思っています。

 

ところで、ここ1週間位のラストスパートの様子を納めた写真も一緒に紹介させてもらいます。

2014年3月8日 『こまち45号』 e3r_01_撮影地 : 東北新幹線 上野駅~大宮駅(京浜東北線 王子駅付近)

2014年3月12日 『こまち45号』e3r_02_撮影地 : 東北新幹線 上野駅~大宮駅(埼京線 浮間舟渡駅)

 

この記事を掲載する今日からはE6系が秋田新幹線『こまち』の看板を背負って走ります。『スーパーこまち』という名前は『E3系こまち』引退とともにひっそり消えてゆきました。全列車E6系となった『こまち』は本格的に320km/h運転を開始して大きくパワーアップを果たしました。今後の活躍に期待してゆきたいと思います。

JR東日本E6系 秋田新幹線『こまち』   ※この列車はこまち47号e6_01_撮影地 : 東北新幹線 小山駅   撮影時期 : 2014年3月14日

この車両はもう『スーパーこまち』ではありませんが、広く一般的にはすっかり『スーパーこまち』として馴染んでる感も十分にあります。名前は消滅してもきっとこれからも『スーパーこまち』であり続けるかも知れません。

 

 

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